
今年のRCCM試験の準備で、社内の受験者に話を聞きました。
その方も、最初はAIで論文を準備していたそうです。
ところが、覚えられない。
結局、全部を自分の手で書き直したと言っていました。
私も同じでした。
AIで整えた問題Ⅰの経験論文は、何度読んでも頭に入りませんでした。
それでも、私はAIを使うのをやめるつもりはありません。
検索や情報収集に時間がかかるのも、また現実だからです。
この記事では、RCCMと技術士の受験を通して行き着いた、AIの使い方の線引きを書きます。
AIの文章は、きれいでも自分のものではない
AIで作った論文は、ぱっと見てきれいです。
構成も整っていて、専門用語も入っています。
ただ、自分の言葉ではありません。
自分では使わない言い回し。
自分では選ばない接続詞。
似ているけれど微妙に違う用語。
それが少しずつ混ざっていると、読むたびに引っかかり、記憶に定着しません。
日常的にAIを使い慣れているほど、この落とし穴に気づきにくいと感じます。
整った文章を見ると、もう準備ができた気になってしまうからです。
資格試験の目的は、合格です。
AIで作った文章が本番で再現できないなら、それは準備ができたことになりません。
AIに任せる部分と、自分でやる部分

では、どう使うか。
私は今回の受験を踏まえて、次の4つの手順がよいと考えています。
| 手順 | やること | 担当 |
|---|---|---|
| ① | 施策や背景の情報を集め、出典URLを一覧にする | AI |
| ② | 骨子と解答の叩き台を作る | AI |
| ③ | 叩き台を分解し、出典の一次情報を自分の目で確かめる | 自分 |
| ④ | 自分の言葉で、解答を書き直す | 自分 |
ポイントは、②で止めないことです。
AIの叩き台をそのまま覚えようとすると、私と同じことになります。
③と④を自分でやることで、初めて自分の答案になります。
③では、国土交通省などが公表している資料を、要約ではなく原文で確かめます。
AIは、もっともらしい施策名を作ってしまうことがあります。
一次情報を自分の目で読むことは、間違いを防ぐ作業でもあります。
④では、叩き台を見ながら書き写すのではなく、一度閉じてから自分の言葉で書いてください。
詰まったところが、まだ自分のものになっていない場所です。
AIは集める作業を速くしてくれます。
考えて書く作業は、自分に残しておく。
この線引きが、今のところの私の結論です。
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受験者の作業は「分解する」「選ぶ」「自分の言葉に書き換える」の3つだけ。
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択一の過去問は、似た問題で束ねる
論文だけでなく、択一の勉強でも気づいたことがあります。
RCCMの択一(問題Ⅱと問題Ⅳ)は、私が確認した範囲では、手に入る公式の過去問が新しい年度まで揃っていません。
受験対策の教材も、過去問とその解答を年度ごとに並べたものが多いと思います。
これを、年度ごとではなく、似た問題ごとに束ね直すことをおすすめします。
やり方は単純です。
Wordに過去問をコピーして、テーマの近いものを並べ替えるだけ。
凝った資料にする必要はありません。
束ねると、同じ論点が形を変えて何度も出ていることが見えてきます。
そして試験制度が大きく変わらない限り、一度作った整理は翌年以降も使えます。
何年か受ける可能性があるなら、早めに作っておく価値があります。
専門外の択一は、得意を見つける勉強
もう一つ、専門の択一(問題Ⅳ-2)の話です。
私は今年、専門から少し外れた部門で受験しました。
短い期間で、その分野のすべてを理解するのは無理でした。
そこで目標を変えました。
全部を理解しようとせず、自分が確実に取れる問題を見つける。
過去問を解きながら、「これなら分かる」という領域を探す作業に時間を使いました。
理解の浅い分野で全問を追うより、確実な問題を積み上げるほうが、得点の見通しが立ちました。
なお、専門択一の正解は主催者から公表されていないため、解説は各種のサイトや教材を頼ることになります。
解説同士で答えが割れることもあります。
一つの解説を鵜呑みにせず、根拠となる基準や資料に当たる癖をつけてください。
技術士の受験者にも、同じことが言えます
ここまでRCCMの話をしてきましたが、技術士試験でも構造は同じです。
技術士の論文も、AIで叩き台を作る人が増えています。
そして口頭試験では、書いた内容を自分の言葉で説明することになります。
AIの文章のまま覚えた答案は、口頭試験で掘り下げられたときに支えになりません。
情報収集はAIで速くする。
骨子と本文は自分の言葉で書く。
この順番は、技術士でもRCCMでも変わらないと思います。
そして、AIを使わないという選択肢もあります。
便利な道具でも、合格につながらないなら使わない。
それも立派な判断です。
今日、試してほしいこと

1つ目。
AIで作った原稿を1段落だけ閉じて、自分の言葉で書き直す。
10分でできます。詰まった語が、覚えにくさの原因です。
2つ目。
AIが挙げた施策を1つだけ、出典の原文で確かめる。
名称や公表年が合っているかを見てください。
3つ目。
択一の過去問を1テーマ分だけ、Wordで束ねてみる。
似た問題が並ぶだけで、出題の癖が見えてきます。
AIの良いところと、合格するための行動を組み合わせる。
それが、今年の受験で私が得た一番の収穫でした。
骨子を、自分の言葉で作るために
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※本記事は筆者個人の受験経験に基づいて作成しています。試験の具体的な出題内容には触れていません。過去問の公表状況は、実施機関の最新案内をご確認ください。特定の学習方法の効果や合格を保証するものではありません。
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