数が合わない2列の付箋と、鉛筆で引かれた線

RCCMの問題Ⅲは、6つのテーマが事前に公表されます。

どれが出るか分からないので、本来は6本とも準備することになります。

1テーマ1,200〜1,600字。

6本なら、最大9,600字です。

これを全部一から書いて、しかも暗記する。

実務が立て込んでいる方に、その時間はありません。

前回、私が落ちた年の答案を分析した話を書きました。

今回は、その反省を踏まえて組み直した手順です。

6テーマは、同じ形をしています

まず、楽になる事実から。

公表されている6テーマは、すべて同じ構造です。

設問①で現状と課題、設問②でそのあり方や取り組みを問う。

この2部構成が共通しています。

そして、指定された用語群から4つ以上を使い、使った語を「」で囲む。

つまり、骨子の形は1つ作れば、テーマを差し替えて使い回せます。

6本を別々に作る必要はありません。

ここが出発点です。

ステップ① 模範解答を集める

ゼロから書き始めないでください。

模範解答を先に手に入れます。

受験対策講座で販売されているもの、社内に合格者がいれば、その方が作成した答案。

手に入るものを集めてください。

ただし、丸写しはしないでください。

そのまま覚えようとすると、前回の記事で書いたとおり、自分の言葉でないために暗記で苦労します。

模範解答は、構造を知るために読みます。

どういう順序で、どこに何を書いているか。

それだけ分かれば十分です。

ステップ② 一次情報の収集は、AIに任せる

ここが、いちばん時間を食う工程です。

問題Ⅲで差がつく要素の一つが、国の施策名や数値が入っているかどうかです。

ただ、これを自力で調べると、驚くほど時間がかかります。

たとえば、インフラの老朽化のテーマなら、関連する国の方針がどこまで進んでいるか。

カーボンニュートラルなら、現在の目標年と削減目標はいくつか。

この収集作業は、AIに任せてください。

依頼するときは、こう指示します。

このテーマに関連する国の施策を調べ、施策名・公表年・URLを一覧で整理してください。 内容は、1件あたり2〜3行の要約にしてください。

ポイントは、URLを必ず一覧で出させることです。

AIは、もっともらしい施策名を作ってしまうことがあります。

URLがあれば、後から現物を確認できます。

公表年も必ず確認してください。

古い施策が後継の計画に置き換わっていることがあります。

時間がなければ、要約まで読んで止めて構いません。

全文を読む必要はありません。

ステップ③ 骨子は、自分の言葉で書く

ここだけは、AIに任せないでください。

理由は、私が実際にやって失敗したからです。

問題Ⅰの経験論文をAIで作ったところ、文章はきれいに仕上がったのに、覚えられませんでした。

自分が普段使わない言い回しが混ざっていると、読んでいて他人の文章を読んでいる感覚が残ります。

その感覚があるうちは、記憶に定着しません。

暗記できるのは、自分の言葉だけです。

とはいえ、白紙から書くのは負担が大きい。

ですから、こういう順序にします。

手順やること目安
① 設問の型を確認する①②にそれぞれ何を書くかを押さえる3分
② 模範解答を分解する対象を8文程度に絞り、構造だけを抜く7分
③ 3本の柱を一言にする自分の言葉で、短く言い換える3分
④ 困りごとを課題見出しに変える「〜できていない」を「〜が課題である」に5分
⑤ 骨子表に書き込む全文は書かず、一言メモだけ10分
⑥ 最終チェック課題と対策の対応を確認する2分

合計30分です。

全文を書くのは、骨子ができてからで構いません。

骨子さえ自分の言葉になっていれば、本文はそこから展開できます。


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この30分の手順を、記入式にしたものです。
テーマ(1)「地方公共団体のインフラの老朽化に対する
インフラマネジメントのあり方」を題材にしています。

模範解答・施策・数値・文例はすべて収録済みです。
調べる作業は不要で、
「分解する」「選ぶ」「自分の言葉に書き換える」だけ。

ご登録後、「問題3」と送信してください。

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課題と対策は、番号で対応させる

前回の記事で書いた、私の最大の失敗がここです。

課題の段落と対策の段落を、別々に考えていました。

結果として、課題に答えていない対策が並んでいました。

防ぎ方は単純です。

課題①には対策①。課題②には対策②。

骨子の段階で番号を振り、対応しない対策は削るか、課題のほうを立て直します。

そして対策には、主体・手順・成果物を入れてください。

誰が、何に、どういう順序で、何を作るのか。

「導入する」「活用する」で止めると、管理技術者が動かせる計画になりません。

指定用語は、見出しではなく本文で使う

これは、教材を作る過程で気づいたことです。

見出しに指定用語を入れる必要はありません。

見出しは、採点者が答案を読み進めるための索引です。

得点になるのは、本文中で用語を正しく使っていることのほうです。

ですから、見出しを作る段階で用語を入れようとして手が止まる、という作業は不要です。

本文で確実に使えばいい。

そして、使う語は4つで十分です。

10語全部を無理に詰め込むより、4〜6語を正確に使うほうが効きます。

前回書いたとおり、私は10語使った答案で落ちています。

暗記は、骨子だけでいい

最後に、暗記の話です。

9,600字を丸暗記しようとしないでください。

覚えるのは骨子です。

  • 課題を3つ
  • 各課題に対応する対策を3つ
  • 使う指定用語を4〜6語

これだけ頭に入っていれば、本番で文章は展開できます。

むしろ、丸暗記した文章を再現しようとするほうが、途中で詰まったときに崩れます。

覚えたか確認する方法も、一つだけ。

骨子を閉じて、自分の言葉で説明してみてください。

読めることと、見ずに言えることは別です。

そこで詰まった箇所だけ、短く書き直してください。

おわりに

6テーマ、9,600字。

数字だけ見ると、手が止まります。

ただ、骨子は1つ作れば使い回せます。

一次情報の収集はAIに任せられます。

残るのは、自分の言葉に置き換える作業だけです。

私は去年、そこを飛ばして落ちました。

残り時間は限られています。

全部を完璧にする必要はありません。

課題と対策の対応だけでも、今日直してください。


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※本記事に記載した手順と時間配分は、筆者が設定した目安です。その効果が実証されたものではありません。施策の確認にAIを使う場合は、出典URLと公表年を必ずご自身で確認してください。合格を保証するものではありません。

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